取引所とウォレットの違い|“預ける”と“持つ”の境界線を知る

仮想通貨を始めるとき、最初に出てくる言葉が「取引所」と「ウォレット」。
どちらも“コインを入れる場所”のように見えるけれど、
役割も意味もまったく違う。

それは、まるで銀行の口座と自分の金庫のような関係。

取引所(Exchange)とは 🏦

仮想通貨を買ったり売ったりする場所。
円やドルを使ってビットコインを購入できるのが取引所の役目。
日本ではBITPOINTやbitFlyer、世界ではBybitやMEXCがよく使われている。

取引所の口座にコインを預けている状態は、
「あなたの代わりに取引所がコインを保管してくれている」状態。
つまり、カギ(秘密鍵)を自分では持っていない。

便利で簡単だけど、取引所がハッキングや凍結を受けた場合、
自分で資産を動かせなくなるリスクもある。

ウォレット(Wallet)とは 🔐

仮想通貨を自分で保管・管理するための金庫。
アプリやブラウザ拡張の形で提供されることが多く、
代表的なのはMetaMask、Trust Wallet、TronLinkなど。

ウォレットは“秘密鍵”を自分で管理する。
そのため、他人に預けるよりも完全に自分の所有物となる。
ただし、秘密鍵やリカバリーフレーズを失くすと、
二度とアクセスできなくなるという厳しさもある。

ウォレットは、取引所からコインを送って、
自分で保管したり、DeFiやNFTに使ったりするための入口でもある。

まとめ ⚖️

取引所:コインを「預けて売買する」場所

ウォレット:コインを「自分で持って管理する」場所

取引所でコインを買い、ウォレットで保管する。
この流れが、仮想通貨を扱う上での基本の形。

資産を守るという意味では、
「取引所=入口」「ウォレット=家」と覚えておくとわかりやすい。