電子レンジのない暮らしと、ごはんの話🍚

15年ほど前に、私は電子レンジを手放した。
きっかけは、電磁波が身体によくないという話を耳にしたこと。
あの頃は、ローフードが静かに流行り始めていて、「できるだけ自然に近いものを食べたい」という気持ちが、自分の中で少しずつ膨らんでいたのです。


電子レンジで温めた食べものには、どこか“味の輪郭”がなくなる気がして、加熱によって栄養がどう変わるのかも気になっていた。


何かを「しない」選択をするだけで、暮らしのテンポが緩やかになる。そんな感覚が心地よくて、思ったより抵抗なく手放してしまったのでした。


当時は外食も多く、温め直しの必要もほとんどなかったから、「困る」という実感が生まれる前に、電子レンジのいない生活に身体が馴染んでしまったのだと思う。
それは、やらない選択をしたことで生まれる静かな空間みたいで、当時の私にはしっくりきていたのでした。

コンビニが近くにあるから、“困らない”🏪

家の近くにコンビニがあることも大きかった。
料理をしたくない日、疲れて帰ってきた日、なんとなく楽したい日。
そういう時は、素直にコンビニの力を借りていたし、あたためてもらって家に持って帰ることもよくあったのです。

「電子レンジを手放した=ストイックな生活」ではなくて、
“必要なときは人の手もお店の設備も借りていい”という緩さが、自分の性格には合っていたのだろうなと今でも思う。

だからこそ、この生活は不便ではなかったし、むしろ自分のペースで暮らせる安心感があったのですよね。

ごはんの炊き方と温め方🍳

私のごはんは、 ストウブのホーロー鍋で炊いている。
見た目も良さも気にっているし、機能性も良い。
金額は大きくなるが、炊飯器を購入するより断然に安い。
炊きたてのごはんをそのまま鍋に入れておくと、ほんのりした温度が長く残って、ふっくら美味しいご飯がすき。また、冷めても美味しさが変わらないのも気に入っている。

鍋で温め直すときの気持ち

残りごはんを温めたいときは、水をほんの少し足して、超弱火でゆっくり温める。
ぱちぱちと鍋の中でごはんがほどけていくような気配を感じたら、火を止め少し蒸してあげると、すぐに温めることができる。

せいろ蒸しという、小さなご褒美

もうひとつのお気に入りは せいろ蒸し。
冷蔵ごはんなら5分、冷凍ごはんなら10分ほど。
クッキングペーパーで包んでせいろに入れるだけで、冷たいお米がふっくら息を吹き返す。

木の香りがゆっくり広がって、
「台所ってこんなに気持ちよかったんだなぁ」と思う瞬間があるのですよね。
忙しい日でも、この香りに触れると、心のどこかにちょっとしたゆとりが生まれるのです。

“不便じゃない”理由🌾

電子レンジなしのごはん生活は、一見ストイックに見えるかもしれない。
けれど実際には、コンビニもあれば外食もあるし、鍋やせいろの力も借りられる。
不便というより、
「どの方法を選ぶか、その日その日の気分で決められる」
そんな柔らかい自由さがある。

鍋やせいろで温めたごはんの味に慣れてしまうと、
炊飯器のごはんが、少しだけ淡く感じる日もある。
炊飯器の蓋など、しっかり洗浄さえていないに「あれ…?」と思ったこともあって、
身体がこの温め方に馴染んだんだろうなぁと感じたものです。

電子レンジを手放すことは、何かを我慢することではなく、
自分の暮らし方に合った“選択の仕方”を変えただけ。
そう思うと、この生活が自然に続いている理由が、なんとなく分かる気がしています。

ストウブ ラ・ココット de GOHAN

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UnsplashMarkus Winklerが撮影した写真